私たちの長女は、予定日よりも一ヶ月早くこの世に誕生しました。生後すぐに一過性多呼吸と診断され、大学病院へと緊急搬送されることに。
さらに血液検査で異常値が見つかり、彼女は先天性サイトメガロウイルスと診断されました。当初は脳や耳に異常はないとのことでしたが、3歳半を過ぎるまで耳の健康が保証されない状態でした。
健康そのものだった長男との違いに、私たちは戸惑いとともに、深い不安を感じました。母体感染が原因と知り、私は自責の念に駆られました。病院で過ごす日々は、無力感と戦いながらも、毎日娘の顔を見ることが唯一の慰めでした。
入院後4週間、ついに娘を自宅に迎えることができ、その後も大学病院での定期検診を続けました。1歳の誕生日には、担当医から娘の発育に問題はないとの嬉しい報告を受け、その夜は夫と涙ながらに祝福しました。
今、3歳9ヶ月になった娘は健康そのもので、耳や目にも問題はありません。この経験を通して、命の尊さと健康の価値を深く理解しました。兄と一緒に笑い合いながらテレビを見る娘の姿は、私たちにとってかけがえのない宝物です。皆さんも、試練の中で見出した家族の絆や小さな幸せについて、どのような経験をお持ちですか？